LAのオルタナ/シューゲイザー・バンド julie、新たな映像「entry two」を公開!
LAの3人組オルタナ/シューゲイザー・バンド julie が新たな映像「entry two」を公開!この映像は、次のようの解説されています。
ツアーでアーティストとして持ち込む背景幕には、難燃性の素材を使用することが法律で義務づけられている。──これはつまり、友人のアーティストに頼んで、光に対抗するための24フィート×14フィートのキャンバスを縫って描いてもらうときの注意点だ。
実際に火災が起きて、その背景幕に引火する可能性は限りなく低い。(まあ、この夏にちょっとした“事件”があったけれど……)その絵画には防炎処理が施された。多分……。というより、どうにかして防炎証明書を取得したという方が正確かもしれない。
アンドリューから絵を受け取る前に、アート地区にあるアレックス・カルメンのスタジオ「LoneStar」でパーティーを開いた。その絵はその夜の中心的存在となり、友人、家族、そして「業界関係者」たちの前で初めてお披露目された。
イベントが終わると、カルメン、アンドリュー、マックスの3人でその作品を解体し、キーアンとマックスがスタジオの奥深くへと運び入れた。ツアー出発の前日、マックスから電話が入る。小さな見落とし、しかし安全上の重大な問題──
縫製の過程で打ち込まれた何百本もの工業用ホチキス(ステープル)が、絵に残ったままだった。ツアー前の新たな任務:それらのステープルの除去。幸いにも、リハーサルスタジオの1階は大規模な工業用ドッキングゾーンだった。
そのため、3枚の非対称パネルを広げて作業するスペースがあった。手と膝を床につき、プライヤーを握って一寸ずつスキャンしながら進む。
そのたびに、筆跡やパステル、絵の具、汗のにじむ複雑な縫い目を感じ取り、一本のステープルを引き抜くごとに、その作品に少しずつ深く関わっていく。
知ることは、浸ること。目撃すること。それは、手から手へと移される感覚。──自分で何かを作ると、それにもっと愛着が湧くものだ。この場合は……解体したことで、むしろ近づいたのかもしれない。