Goat、ウガンダのラッパー MC Yallah とコラボしたニューシングル「Nimerudi」をリリース！
スウェーデンの無国籍エクスペリメンタル・異次元サイケロック・バンド Goat がウガンダ拠点に活動するラッパー MC Yallah とコラボしたニューシングル「Nimerudi」をリリース！Goat の最新作『Goat』は、まるでヒップホップが逆方向から再構築されたような作品です。このアルバムは、サンプルやサウンドシステム向けに完璧に仕上げられた一枚で、ブレイクビーツ、ファンク調のギター、荒々しい音響が混ざり合い、プロデューサーにとっての宝庫のような内容になっています。しかし、今回のシングル「Nimerudi」では、DJがサンプリングする前に、バンド自身がヒップホップのフィールドに直接飛び込んできました。
「Nimerudi」では、Goat がケニア生まれでウガンダ拠点のラッパー MC Yallah をフィーチャー。グループはスウェーデン・ヨーテボリのスタジオで楽曲を制作し、Yallah とロンドンの Lightship 95 Studios のミキシングデスク間でトラックを往復させながら仕上げました。この楽曲は、Goatの荒削りな音響とロンドンのプロデューサー Giles Barrett の音響彫刻、そして Yallah のアクロバティックなフロウが見事に融合しています。
Goat はこれまで、世界中の遠く離れた場所から切り取られた1970年代のファズ（fuzz）サウンドを地図のように描き、スウェーデンのサイケデリックな要素とポリリズムを混ぜ合わせてきました。この衝突が「Nimerudi」で頂点に達し、バンドはこれまで吸収してきた音響の要素を一つの作品として昇華。レコードのノイズ感を残したまま、まるで Bomb Squad（Public Enemy のプロデューサーチーム）のカットアウト作品のような仕上がりを見せています。
Yallah はこのトラックに対し、彼女の卓越した多言語フロウを駆使。バンドの北欧スタイルの攻撃的なトラックに完全に溶け込み、その評価はこれまでのキャリアでも築いてきたとおりです。1999年から活動を続け、シングルや Hakuna Kulala レーベルでの2枚のアルバムをリリースしてきた Yallah の柔軟な表現力は、この楽曲のタイムレスな雰囲気に完璧にマッチしています。
この新シングルは、オリジナルのプロデューサーでもある Giles Barrett と Tasha V によるプロジェクト「Salmagundi」によってリミックスされました。Barrett は、オリジナルを骨組みにまで分解し、アシッドハウスを意識して再構築。Goat のファズ音の壁を取り払い、ダブ音響やスピード感のあるリズムに置き換えています。
これらの2曲は、もともと Rocket Recordings の歴史を1998年から2024年まで収めたアートブック『Out Of The Void』に付属する限定7インチ盤としてリリースされましたが、今回、初めてデジタルリリースされることになりました。Rocket Recordings から2024年2月28日に発売される予定です。
Goat の多彩な音楽性と、MC Yallah の際立つフロウが融合した「Nimerudi」は、バンドの新たな進化を象徴する一曲であり、ファンにとってもヒップホップ愛好家にとっても見逃せない作品です。
