USシューゲイズ・アーティストの超新星 Wisp、デビューEP『Pandora』をリリース!
米サンフランシスコ出身19歳のミュージシャン、TikTok 経由で大ブレイク中のシューゲイズ・アーティストの新星 Wisp (ウィスプ) が6曲入りのデビューEP『Pandora』を Interscope Records から 4/5 にリリースした。Wisp と言えば、2023年のヒット曲「Your Face」は4,000万回以上ストリーミングされ、TikTok 経由でシューゲイズ・アーティスト “Wisp” 名を知らしめた。このバズと成功を受けて彼女は Interscope Records と契約し、本作『Pandora』をリリースするに至る。
表題曲「Pandora」のMV公開!
デビューEP『Pandora』をリリースした Wisp は次のようにメッセージを寄せています。
Wisp と Your face の1周年おめでとう!今日は、Your face が Wisp という名前で正式に主要なストリーミング・プラットフォームに登場した日です。SoundCloud 時代から私の名前を知ってくれていた人も、昨日私の音楽を知ってくれた人も、すべての愛に感謝しています。すべての親切なメッセージ、ストリーム、そしてただここにいてこれを読んでくれていることが、私が好きなことを続けられる理由なんだ。この1年、私を応援してくれたみんな、愛しているよ!感謝の気持ちでいっぱいです。私がみんなを愛しているのと同じくらい、みんなも Pandora を愛してくれるといいな🥲❤️
大きなバズを起こした「Your face」
Wisp が大きなバズを起こした2023年のシングル「Your Face」は、オルタナティヴ・ロック、インディー、ポスト・パンクのビートを発表しているプロデューサー grayskies の完成されたインストゥルメンタル・トラックを購入し、その上に自分のボーカルを乗せたものだという。つまり、全てを自分で作って楽曲を発表したのではなく、既存のトラックを購入し新しい命 (ボーカル) を吹き込んで、TikTok のバズに繋がり、大手レコードレーベル Interscope Records と契約し、作品をリリースするというアメリカン・ドリーム的な成功を掴んだことになる。
近年、このスピード感で “シューゲイズ” という音楽ジャンルで、ベッドルームから世界へ、メインストリームへと這い上がったアーティストは稀であり、Wisp の今後の活躍に注目したい。Wisp は、4月より Panchiko と共に北米をツアーの旅に出る。最後に、Wisp はEP『Pandora』について次のようにコメントしている。
『Pandora』は恋愛関係の弱さと激しさについて歌っている。曲は、恋心を愛と勘違いするようなトピックから、真実の愛の感覚まで幅広い。このEPは、たとえそれが最初に自分自身を見つけることであったとしても、私たちみんなが見つけたいと願うものの複雑さを紹介したかったの。
『Pandora』ストリーミング
冒頭を飾るタイトル曲「Pandora」を聴いた感じ、全マイブラ・ファン必聴!ということでよろしいだろうか … Wisp に関しては、久しぶりにシューゲイズの大きなムーヴメントを感じさせます。近年、90年に活躍したシューゲイズ・バンドの再始動や新しいアルバムは届いていましたが、新しいバンドの成功は少なかったかもしれません。
Daylight’s For The Birds の『Trouble Everywhere』
個人的にシューゲイズ・バンドと言えば、2000年代のニューヨークで活躍していた Asobi Seksu 界隈のバンドを熱心に聴いていました。特に大好きだったのが、Daylight’s For The Birds というブルックリンを拠点に活動していたシューゲイザー/ドリームポップ・バンドです。彼らが残したアルバム『Trouble Everywhere』は、アルバム・カバーの遊園地 (コニーアイランドの遊園地) が暗闇に浮かび上がるように、優しいボーカルとシューゲイザー・サウンドがドリーミーな世界へと誘ってくれます。
『Trouble Everywhere』ストリーミング
話題のプレイリスト「Shoegaze Now」
Wisp 本人がカバーで登場する、シューゲイズ話題のプレイリスト「Shoegaze Now」はこちら。