フィラデルフィアのノイズパンク・バンド Empath、2ndアルバム『Visitor』をリリース!

2021.11.09

EMPATH

Photo by Fat Possum

フィラデルフィアのノイズパンク・バンド Empath (エンパス) がニューアルバム『Visitor』を Fat Possum Records から 2/11 リリース!ニューシングル「Diamond Eyelids」のミュージックビデオを公開しました。本作『Visitor』では、Empath は前作で聴いたサウンドの幅をさらに広げようとしました。バンドは、Catherine Elicson (ギター/ボーカル)、Jem Shanahan (シンセサイザー)、Randall Coon (シンセサイザー)、Garrett Koloski (ドラム) の4人組。これまでに1枚のアルバムと数枚のEPをリリースしています。

Randall Coon は、彼が「West Philly Christmas」と呼んでいる時期(UPenn大学の学部生が引っ越しをして、高品質なゴミの山を路上に放置する週)に、Jamiroquai レコードのプリセットのサウンドバンクが入ったスーツケースオルガンを回収し、Ableton でサンプルを走らせたり、新品のシンセを手に入れたりした上で、後にアルバムで演奏しています。90年代の子供用キーボードを演奏する Jem Shanahan は、Portrait に「子供っぽくない音」になるようにフィルターをかけてもらいました。また、『Active Listening: Night on Earth』ではミックスの奥に埋もれていた Catherine Elicson のボーカルが中心となり、Garrett Koloski のドラムはライブセットのように広々としたものとなりました。

収録曲「Passing Stranger」のMV公開!

曲作りに対する私たちのアプローチ、そして私たちが常に改善しようとしていることは、私たちが音的、概念的に達成しようとしている、それぞれの異なる視点やアイデアの間にある出会いの場を見つけることです。私たちは、一つのタイプの曲やサウンドに縛られたくありませんし、あらゆる種類の即興音楽を愛しています。私たちは、自分たちが好きなものすべてをそれぞれの曲の中に入れ込もうとしています。そして、その合成の過程で、何か新しい刺激的なものが生まれることを願っています。

と Elicson は言います。『Visitor』は、物理的にも精神的にも、見えるものも見えないものも含めて、空間を埋めることを試みています。アルバムのジャケットは、廃墟のインテリアを撮影する Andrew Emond 氏によって撮影されました。Elicson は以下のように振り返ります。

収録曲「Elvis Comeback Special」のMVを公開!

人間が住んでいるように見え、人間が手を加えたように見えるが、人間は存在していない。これらの曲は、人と人との間の “空間” について語っているという意味で似ています。特定の人のことを歌っているわけではありませんが、人と人との間に残る感情、つまり主観的な経験を描いています。『Visitor』は、人々が去った場所に残る記憶や感情のサウンドトラックだと考えることができます。

Empath は『Visitor』に一連のサンプルを収録していますが、そのすべてがまとまって、アルバムが周囲の雑音をかき消すかのようなサウンドになっています。

『Visitor』ストリーミング

オーディオは、映画、マインクラフト、バイユーの自然音を収録したカセット、エアコンの音、リハーサルを行う倉庫の壁を通して聞こえる教会の聖歌隊の音などから取ったものです。壁を通して生命の音が聞こえてくるような感覚を生み出すための、音のコラージュです。

『Visitor』はその間を埋める試みです。それは確かに不可能なことですが、彼らの努力の結果、超越的な体験が得られました。

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