Rex Orange County、ニューアルバム『Pony』をリリース!
ロンドン出身のアレックス・オコナーによるソロ・プロジェクト Rex Orange County (レックス・オレンジ・カウンティ)、待望のニューアルバム『Pony』を 10/25 リリース決定!先行シングル「10/10」のミュージックビデオを公開しました。天才プロデューサー/ラッパー、タイラー・ザ・クリエイターから新世代ポップ・マエストロ、ベニー・シングスまで虜にするイギリスの新鋭シンガー・ソングライター、Rex Orange County。本作は東ロンドンにあるストロングルーム・スタジオにて制作され、作詞、作曲、録音、演奏のほぼ全てをレックスが手掛けている。これまでも親交のあるベン・バプティが共同プロデューサーとしてミックスとエンジニアリングで参加しており、先行シングル「10/10」は海外のメディアからも高い評価を獲得。
収録曲「Pluto Projector」の試聴が開始!
引っ張りだこのレックスはこの夏、フランスの We Love Green、ドイツの Lollapalooza、オーストラリアの Laneway 等の大型音楽フェスティバルに出演し、イギリスの Glastonbury では新作の発表に先駆けて「10/10」を初披露した。さらにアルバムの発表と同時にレックスにとって過去最大級の規模となるイギリスの O2 Brixton Academy の2公演を含むイギリスと北アメリカ・ツアーの開催も発表された。世界中で大ブレイク寸前のレックス・オレンジ・カウンティから目が離せない。アルバムには先行シングルを含む全10曲を収録。2017年のヒット作『Apricot Princess』以来となる約2年半ぶり3作目のスタジオアルバム。
収録曲「Face To Face」の試聴が開始!
アルバム『Pony』のストリーミングが開始!
A Take Away Show に出演した「10/10」のセッション映像が公開!
BBC Radio 1 Live Lounge に出演した「10/10」のライブ映像公開!
Ed Sheeran & Justin Bieber のカバー曲「I Don’t Care」を披露!
米のTV番組 The Tonight Show に出演した「10/10」のパフォーマンス映像が公開!
https://www.youtube.com/watch?v=7fMUnnMxfNA
Rex Orange County 10/22 にLAのザ・ロキシー公演のライヴ・レポートが公開!
10月22日、サード・アルバム『ポニー』の発表を3日後に控えたレックス・オレンジ・カウンティが、ロサンゼルスのザ・ロキシーで新曲のお披露目を兼ねた特別ライブを行なった。キャパシティ500人の老舗ライブハウスは、20代前後の男女で満杯だった。子馬のイラストがバックに掲げられたステージにホーン隊を含むバンドが登場し、続いてレックスが姿を現わすと、大歓声が巻き起こった。彼がキーボードを弾きつつ始まったオープニング曲は、新作のポップなリード・シングル、「10/10」。頭から大合唱。歌い終えて拍手喝采を浴びたレックスは、「ニュー・アルバムが金曜日に出るんだ。新しい曲をやってもいいかな?」と言って、「ストレスト・アウト」を披露。しっとりとした弾き語りの曲だ。続いて「10/10」の次に発表された新曲「プルート・プロジェクター」。これも合唱になったが、その中でレックスのソウルフルな歌声が際立っていた。それからアップテンポの新曲「フェイス・トゥ・フェイス」へ。これも発表済みの曲で、観客は体を揺らしつつ一緒に歌っている。 「もう一曲新曲を演奏してもいい?」と彼が再び尋ねて始まったのは、「ネバー・ハッド・ザ・ボールズ」。レックスのラップが聞けるリズミカルな曲だ。次の新曲「エヴリ・ウェイ」はロック寄りの曲で、レックスはギターをかき鳴らし、見事なギターソロも披露。彼が様々な引き出しを持っていることが分かる。
教師につけられたあだ名が「The OC」だったので、イギリス人なのにカリフォルニア州のオレンジ・カウンティをアーティスト名にしたというレックス(本名はアレクサンダー・オコナー)だが、彼の曲には、西海岸サーフミュージックに通じるムードがあると思う。ポップ、ソウル、ジャズ、ロックと様々なジャンルを融合した音楽でありながら、どの曲もレイドバックしていていて、どこかカリフォルニアの空気を感じさせる。それが少し鼻にかかった温かみのあるヴォーカルと相まって、非常に心地良い。その後は、ファンに馴染みの曲を連発。「僕を嫌っても構わないよ、僕が君だったら、たぶん僕も僕を嫌ってると思うから」と歌う「アンタイトルド」は2017年発表の2ndアルバム『アプリコット・プリンセス』の収録曲だが、この曲のPVの自信なげな少年とは違い、ステージ上の彼は、ごく自然体でありながらもスターだった。1stアルバム『ビコーズ・ユー・ウィル・ネバー・ビー・フリー』の「コーデュロイ・ドリームズ」も大いに盛り上がり、「サンフラワー」では彼の掛け声に合わせて全観客がジャンプ、続く「ハピネス」も大合唱。この夜披露された新曲も含めて、レックスの曲は基本的に「自分語り」だ。彼が寝室でつぶやいていそうな、あるいは日記にしたためていそうな、自分の弱さを認める本音。そこには優しく繊細でロマンチストな彼の人柄が、にじみ出ている。そして、そんな私的な曲がライブではみんなの自分語りになっていた。観客は彼と共に、彼の心の声を自分達の声にして歌っていた。サウンドの心地良さ以上に、この点がレックスの音楽が愛されている理由かもしれない。 「この曲でお別れするよ」と言って始まった「ベスト・フレンド」と、拍手喝采に導かれて始まったアンコールの「ラヴィング・イズ・イージー」は、最大級の合唱となった。レックス・オレンジ・カウンティが、いよいよアメリカでも大ブレイク寸前であることを知らしめる素晴らしいショウだった。 (text by 鈴木美穂)
■リリース情報
Rex Orange County|レックス・オレンジ・カウンティ
『PONY|ポニー』
輸入・配信アルバム
2019年10月25日(金)発売
tracklist:
1.10/10
2.Always
3.Laser Lights
4.Face To Face
5.Stressed Out
6.Never Had the Balls
7.Pluto Projector
8.Every Way
9.It Gets Better
10.It’s Not the Same Anymore