ベルリン発のジャーマン・ポストパンク・バンド Isolation Berlin が2ndアルバム『Vergifte dich』をリリース!

2018.02.05

Isolation Berlin

photo by © Noel Richter

“ベスト・ニュー・ジャーマン・バンド” と注目されているドイツ・ベルリン発、German Post-Punk/Proto-Pop バンド Isolation Berlin の2ndアルバム『Vergifte dich』が Staatsakt より 2/23 リリース!前作となる1stアルバム『Und aus den Wolken tropft die Zeit』はドイツ・アルバムチャートにて最高68位を記録。ドイツ音楽誌 Intro、Musikexpress マガジンでは共に2016年間ベストアルバム第8位選出されるなど、まさにその飛ぶ鳥を落とす勢いに、ドイツの音楽シーン全体で話題となっているバンド。彼らの生み出す音楽はまるで若き日の Francoise Hardy のような60sビート/シャンソン、 Sonic Youth, Jesus Lizard, Primal Scream を彷彿とさせるサイケデリック・ノイズ・ロック、The Velvet Underground, Grauzone, Joy Division, The Smiths に通じるポストパンクといったテイスト。

フロントマン Tobias Bamborschke による歌詞はとても詩的で、Hermann Hesse や Else-Lasker Schüler といったドイツの詩人達に影響を受けている。愛や喪失など誰もが日々感じる感情を切り取ったその歌詞への共感や支持も高く、本国ドイツでは2017年に本をリリースし、作家としての活動もスタートした。2/23 にリリースされる待望の2ndアルバム『Vergifte Dich』は、発売前にも関わらずドイツの音楽メディアから高評価を獲得している。『Vergifte Dich』(Poison Yourself:毒を持て) と名付けられた今作は、前作の自分たちを見つめた自伝的内容から、より客観的な立場からストーリーを描き出した1枚。愛と孤独感、人生と嫌悪、絶望、そしてバーで飲み明かした夜など、私たちが同じく経験する瞬間や感情を散りばめている。しかし、最も重要な点は、今作全体を通じて私たちに単刀直入かつ核心を突く質問を提示していることだ。

ー 間違った人生の中に現実世界がないとするならば、果たしてそこに真実の愛は存在するのか?

ー 誰もが嘘をついている、あるいはそんな嘘に従って生きている場合、偽りのない誠実かつ正直な気持ちをどうやって維持していくのか?

フロントマンのTobiasが歌っているのは、誰もが経験する不安や戸惑いだ。そしてメンバー達は彼の歌詞を音楽でより完全表現する方法を知っている。時に壮大に、時に面と向かって、聴く人の心に突き刺さる程に。Isolation Berlin はアンチ・インディロック・バンド。ファッション性や単なる見せかけの音楽ではなく、彼らが大事にするのはアティチュードである。

Tobias Bamborschke (vo, gt)、Max Bauer (gt, organ)、David Specht (ba)、Simeon Cöster (dr)、彼らは完璧なRock’n’Rollカルテットであり、素晴らしい感性を兼ね備えたバンドだ。一見おかしく聞こえるかもしれないが、新曲を耳にした時、あなたは不意にこの不条理な世界、その存在について感謝するだろう。それは生きる目的を追い求めたフランス人作家アルベール・カミュ(Albert Camus)が『シーシュポスの神話』に綴った一節のように。

ー「人生は無意味だし、不条理なものであるが、それを受け入れることで我々は自由に生きることができる」

2018年は2ndアルバムリリース後も、ドイツやヨーロッパを中心とするツアーやライブ、音楽フェスへの参加など、勢いを増す彼らに今後も目が離せない。

VERGIFTE DICH [LP] (IMPORT) [Analog]
ISOLATION BERLIN
STAATSAKT (2018-02-23)
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