Hotline TNT、ニューアルバム『Raspberry Moon』を 6/20 リリース!

2025.04.08

インディー界の重鎮 Will Anderson (ウィル・アンダーソン) 率いるNYブルックリンのインディーズバンド Hotline TNT、サードアルバム『Raspberry Moon』を Third Man Records から 6/20 リリース!先行シングル「Julia’s War」のミュージックビデオを公開しました。前作『Cartwheel』はビルボードから「絶妙」と評された2023年のブレイク作であり、『Raspberry Moon』はその後を受けた作品です。

これまでで最も壮大で魅力的な Hotline TNT のアルバムであり、なによりもバンドとして初めてフルメンバーで作り上げたアルバムとなっています。この作品には、繊細さやロマンスの瞬間が詰め込まれており、若さゆえの物悲しさと大人としての成長を見事に描いた、世代を超える素晴らしい作品です。さらに、どこかチャーミングで、時にはユーモラスな一面もあるアルバムとなっています。

モダンなD.I.Y.のヒーロー、エイモス・ピッチ(Tenement)のスタジオに入ったとき、ウィル・アンダーソンは思いがけない状況に直面していました。というのも、今回初めて、過去10か月間H otline TNT としてツアーを共にしてきた4人編成のバンドが、彼と一緒にスタジオ入りしていたのです。

本来、アンダーソンは今回も前作『Cartwheel』と同様、プロデューサーと2人で曲を一つひとつ作り上げる自分流のやり方で、もう1枚アルバムを作ってからバンド体制に移行するつもりでした。しかし、そうはいきませんでした。ギタリストのラッキー・ハンター、ベーシストのヘイレン・トランメル、ドラマーのマイク・ラルストンが「自分たちも参加したい」と申し出たのです。アンダーソンは折れることにしました。

『Raspberry Moon』の制作を通じて、アンダーソンはある新たな、時には難しくもある実感と向き合うことになりました――「Hotline TNT は今やバンドであり、これがそのバンドだ」ということです。その成果は明白です。バンド史上もっともテクスチャー豊かで、エネルギーに満ちた繊細なアルバムとなっています。全11曲のうち何曲かは、これまでの Hotline TNT らしく、別れや後悔といった痛みをテーマにしていますが、このアルバムには「新しさ」や「可能性」、そして世界が閉じていくような空気感に抗い、自分自身の人生に新しい友人たちを迎え入れるようなポジティブな精神が息づいています。過去がどれだけめちゃくちゃでも、前を向きたくなる音楽。それがこの作品です。

ロックンロールの歴史において、音楽の構想から完成までを一人で描き切る “音楽的オートール(作者主義)” は長らく存在してきました。近年では、高品質な録音機材が自宅レベルでも手に入るようになり、まるでムーアの法則のように、誰もが自宅でそのスタイルを実現できる時代になっています。ソロで完結することは、かつてよりもずっと簡単になりました。でも、本当の挑戦は、エゴや唯一のビジョンに固執するのをやめて、信頼できる人々と一緒に「もっと良いものを作ること」なのです。Hotline TNT は『Raspberry Moon』でまさにそれをやってのけました。

このアルバムでは、ウィル・アンダーソンが周囲の世界と恋に落ちるような感覚を解き放ち、その想いを歌に込めています。しかも、その楽曲たちはどれもフック満載で、どのメロディを口ずさむか迷うほど。Hotline TNT は5月初旬にいくつかのヘッドラインショー(主催ライブ)を行い、その後 Hippo Campus のサポートとして北米ツアーに出ます。ツアーはシアトル、ポートランド、ラスベガス、オースティン、シカゴなどを巡回予定です。

tracklist:
1. Was I Wrong?
2. Transition Lens
3. The Scene
4. Julia’s War
5. Letter to Heaven
6. Break Right
7. If Time Flies
8. Candle
9. Dance the Night Away
10. Lawnmower
11. Where U Been?

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