LAのパンク/EBM・トリオ Sextile、ニューアルバム『yes, please.』を 5/2 リリース!

2025.03.01

ロサンゼルスを拠点に活動するパンク/EBM・トリオ Sextile (セクスタイル)、ニューアルバム『yes, please.』を Sacred Bones Records から 5/2 リリース!先行シングル「Freak Eyes」のミュージックビデオを公開しました。あるバンドは自分たちのスタイルを見つけ、それを貫く。一方で、常に変化し続けるバンドもいる。Sextile はまさに後者であり、絶えず変わり続ける音楽の道を突き進むスリルを楽しんでいる。ロサンゼルスを拠点とするデュオ、メリッサ・スカデュートとブレイディ・キーンは、生命力に満ちた音楽を生み出し、ノーウェーブからハードスタイルまで幅広い影響を受けている。彼らの最新アルバム『yes, please』は、大胆な新境地へと踏み込み、アナーキーなエレクトロの炎に生々しい個人的な体験を融合させた作品だ。そして、その音はスピーカーを破壊するほどの強烈なベースを備えている。

先行シングル「Freak Eyes」のMVを公開!

『yes, please.』は対照的な要素を併せ持つアルバムだ。感情を剥き出しにした脆さと、過剰さへの陶酔が共存しており、抑制を捨てたときにどこまで音を押し広げられるかを示している。アルバムの冒頭から、2人の揺るぎない自信がにじみ出る。イントロでは、2000年代のニューヨークのハウスパーティーや汗まみれのブルックリンの倉庫で鳴り響くレイヴサイレンが炸裂する。

同時に、エレクトロクラッシュの精神がアルバム全体を支配し、「Freak Eyes」や「Rearrange」のカウベルが効いた雷鳴のようなビートの中でその姿を見せる。「Women Respond to Bass」では、ざらついたダンスフロアの爆弾のようなサウンドを展開する。エンドルフィン全開の「Push Ups」では、Jehnny Beth をゲストボーカルに迎え、フーバーベースの轟音とガラス屋根を打ち付ける雹のようなシンセが織りなす、筋肉質なサウンドを生み出している。

しかし、スローガンや挑発的なエネルギー、モンスター級のダンスミュージックの背後には、痛みを伴う人生の転機を赤裸々に語る親密な側面がある。「Hospital」と「Soggy Newports」は、ニューヨーク州が運営する施設での壮絶な体験を描き、それは瀕死の事故の後に訪れた現実だった。「Resist」は中絶の権利をテーマにし、「PennyRose」はアメリカの教育、AI、そして未来の世代について掘り下げている。スカデュートのしなやかなボーカルはアルバム全体を通して際立ち、「S is For」の鋭利なシンセから、「Kids」(Automatic の Izzy Glaudini をフィーチャー)のトランス・ポップ的な高揚感まで、多彩な表現を見せている。

『yes, please.』は、アグレッシブで熱狂的なダンスミュージックが詰め込まれた作品であると同時に、「生きること」と「決して振り返らないこと」の証でもある。音楽制作における新しい「解放感」に身を委ねた Sextile は、これまでで最も創造的な作品を作り上げた。しかし、彼らの進化はまだまだ止まらない。

関連記事
イベント情報