エディンバラのデュオ No Windows、新作EP『The Great Traitor』を 5/9 リリース!
急成長を遂げるエディンバラのデュオ No Windows、新作EP『The Great Traitor』を Fat Possum Records から 5/9 リリース!先行シングル「Return」のミュージックビデオを公開しました。2020年に結成されたエディンバラ出身のデュオ、No Windows は、急速に注目を集める存在となってきました。マルチインストゥルメンタリストのモーガン・モリスと、作詞を担当するヴェリティ・スランゲンが生み出す、クラシックなポップとフォークを融合させた楽曲は、多くのメディアやラジオから支持を受け、2023年にはスコットランド・アルバム・オブ・ザ・イヤー(SAY)アワードで Sound of Young Scotland 賞を受賞しました。
2024年には、当時18歳と19歳だった二人が、たった1枚の自主制作EPを携え、Fat Possum Records と契約。その年に発表したEP『Point Nemo』は、”地球上でもっとも孤立した地点” にちなんで名付けられ、孤独や疎外感といったテーマを探求した作品となりました。
スコットランドのデュオ No Windows、新作EP『Point Nemo』を Fat Possum から 5/3 リリース!
2025年初頭に Fat Possum からリリースされる『The Great Traitor』EPは、No Windows の音楽性をさらに拡張させる作品となっています。これまでのインディー的要素から一歩踏み出し、70年代のチェンバー・ポップ(ジョージ・ハリスン、レナード・コーエン)や、映画音楽作曲家ジョン・ブライオン(『エターナル・サンシャイン』)の影響を受けた、豊かなサイケデリック・アレンジメントを取り入れています。レコーディングは、アリ・チャント(Dry Cleaning、Sorry、Yard Act)をプロデューサーに迎え、モーガンのDIYなベッドルームスタジオから本格的なスタジオへと移行。これにより、より幅広い楽器を使用した実験的なアプローチが可能になり、EPの6曲に奥行きが加わりました。
『Point Nemo』リリース後に書かれた本作は、No Windows にとって過渡期を象徴する作品です。モーガンは大学を辞める決断の最中にあり、一方でヴェリティは大学生活をスタートさせ、その環境に適応しようとしていました。二人にとって、2024年はまさに “思春期から大人へと移行する年” だったと振り返ります。このEPには、その変化の過程が音楽に昇華されています。楽器の響きが広がり、より繊細な感情が楽曲に込められているのが特徴です。
『Point Nemo』の歌詞を書いたときは、私はまだ完全にティーンエイジャーで、感情の起伏も激しかった。でも、このEPはそこから少し抜け出した感じがする。私にとって、このEPは、若者から20代へと成長していく過程の橋渡し的な作品なんです。
この作品は、変化の瞬間を最も鋭い形で捉えた楽曲群であり、同時にそれらを記憶の映画的な風景に落とし込んでいます。No Windows にとっての重要な人生の出来事が、すでに過ぎ去ったものとして、音楽という形で不滅のものになったのです。
私たちの音楽には、常にノスタルジックな感覚があった。『The Great Traitor』は、一つの瞬間を切り取った写真のような作品。あのときの私たちを、ありのまま閉じ込めた記録なんです。