more eaze & claire rousay がコラボアルバム『no floor』を 3/21 リリース!
more eaze & claire rousay がコラボアルバム『no floor』を 3/21 リリース!先行シングル「limelight, illegally」を公開しました。more eaze と claire rousay のコラボレーションは、自然体でありながら心から楽しいものであり、彼らの音楽は互いへの温かさと敬意を感じさせます。
彼らの絆は、若き日の地元であるテキサス州サンアントニオにさかのぼります。当時、more eaze(バイオリニスト/マルチインストゥルメンタリストの mari maurice の名義)はカントリー音楽のグループに、rousay はノイズロックバンドに所属し、それぞれがジャンルの伝統や慣習を超える音楽を追求していました。過去10年間、彼らはその境界を押し広げ、感受性と創造性に満ちた音楽で驚きと感動を与える先駆者として共に立ち続けています。
アルバム『no floor』では、音響デザイナーとしての卓越した技術と作曲家としての高度なスキルを生かし、さらにアコースティック楽器奏者としての才能を融合させています。これまでのコラボレーションで見られたオートチューンを用いたポップなサイケデリックやフィールド録音を排除し、『no floor』は牧歌的な憂鬱さを持つコラージュ音楽であり、彼ら独自のアメリカーナの世界を描いています。
音楽的特徴と制作背景
彼らの広がり続ける音響のスコープは、コラージュのマスタリーに根ざしています。これまではフィールド録音やハイパーポップの冒険が多用されていましたが、『no floor』ではより伝統的な作曲手法を採用しました。このアルバムでは、フィールド録音を操作するのではなく、自分たちで精巧な音の世界を作り上げています。maurice は次のように述べています。
時間をかけて奇妙な音を作り、その音を別の文脈で美しく感じさせる方法を考え出すことを意識しました。このアルバムでは、claire が各トラックで何をするか全く分からない状態で、お互いの“奇妙さ”を音響デザインで競い合おうとしていました。
各曲の動きは、微細なニュアンスに埋もれるエクスタシーを浮かび上がらせます。穏やかなアーク(曲線)の中に、テクスチャの膨らみと繊細な感情表現が広がり、rousay のギターのオスティナートパターンやアコースティックのストロークが maurice のペダルスティールと絡み合います。エレクトロニクスのグリッチが動的に跳ね、ドラマチックな弦楽が緊張と解放をもたらします。『no floor』の楽曲は、聞くたびにその感情的な核心を明らかにする生きたバイオーム(生態系)のようです。
楽曲とテーマ
『no floor』を構成する5曲は、彼らの共有する歴史の中で重要だったバーにちなんで名付けられています。彼らはこれをユーモアを込めて「私たちの放蕩の柱」と呼びます。このアルバムは、若き日の感情的な混乱を内省的に振り返ると同時に、その混乱の中で築かれた友情を祝うものです。
例えば、楽曲「kinda tropical」や「limelight, illegally」では、穏やかなテクスチャの上で激しいエネルギーが踊り、共有する安全な空間での仲間意識の遊び心を体現しています。一方、「hopfields」や「the applebees outside kalamazoo, michigan」は、名前の由来となった場所の未知の雰囲気を反映し、前者は柔らかい光で輝く特別なひとときを描き、後者はツアー生活における不確かさと奇妙さをじっくりと表現しています。
深いつながりと創造性
『no floor』の楽曲は、more eaze と claire rousay の深い絆から生まれたもので、親しみと驚きを糸として織りなされています。彼らは互いを支え合いながら、楽器奏者、作曲家、アーティストとして未踏の領域に挑んでいます。言葉のない音色の作曲には、二人の詩的なアプローチが宿っており、メロディーを織り交ぜた音と感情のコラージュが展開されます。
『no floor』は、彼らの友情と音楽的な大胆さを反映し、新しく刺激的なサウンドアレンジを掘り起こす二人の共有するスキルを体現しています。その温かさと愛情、そして恐れを知らない姿勢が、聴く人の心を魅了するでしょう。