豪の60'sなサイケポップ・バンド Bananagun、セカンドアルバム『Why is the Colour of the Sky?』をリリース!
オーストラリア・メルボルンの60’sなサイケポップ・バンド Bananagun (バナナガン)、ニューアルバム『Why is the Colour of the Sky?』を Full Time Hobby から 11/8 リリース!メルボルン/ナームのバンド、Bananagun にとって、デビューアルバムリリースからの4年間は「波乱に満ちた」ものだったと言っても過言ではありません。2020年夏、ロックダウン真っ只中に『The True Story of Bananagun』をリリース後、オーストラリアの厳格なロックダウン規制(5km以上の移動が違法)により、バンドメンバーは一堂に会することがほぼ不可能になりました。リハーサルを行うためには、軍の検問をかいくぐらなければならないほどの厳しい状況でした。
先行シングル「Free Energy」のMV公開!
その間、ギタリスト兼ボーカリストのニック・ヴァン・バケルもまた個人的な変化の時期を迎えたと語っています。
多くの困難を乗り越えなければならなかった。精神的な自己探求に没頭し、メンバーもそれぞれ旅をしていて、バンドの勢いを取り戻すまでには長い時間がかかりました。
収録曲「Gift of the Open Hand」のビジュアライザーを公開!
このような混乱の中で制作された待望のセカンドアルバム『Why is the Colour of the Sky?』は、決して悲観的な作品ではないものの、前作で見られた陽気なサンシャイン・ポップやアフロビートの雰囲気から一歩踏み出し、ジャズやフリークビートの実験的なサウンドが加わっています。Bananagun の新たな一面を示す、より大胆でミステリアスな作品となっています。
収録曲「With the Night」のMV公開!
今回は創作プロセスも大幅に変更されました。前作では、ヴァン・バケルが各パートを個別に計画し、ライブで数ヶ月かけて練り上げた後にスタジオで収録するという方法を取っていましたが、新作では楽曲が即興で生まれ、週に2曲ずつレコーディングする形になりました。曲を月曜に覚え、水曜に録音するというスピード感のある流れで制作され、その瞬間のエネルギーや即興性が音楽に反映されています。
また、60年代のサイケ・ガレージ音楽の影響も感じられるものの、ヴァン・バケルはこのアルバムの制作において特定の音楽やプレイリストを参考にしたのではなく、当時の音楽の哲学や美学を基盤にしたと語っています。唯一の音楽的な指針は「リズムとグルーヴを前面に出すこと」でした。このため、60年代のスタジオ機材に匹敵する環境でアナログ機材を使い、録音もほぼ一発録りで行いました。「人間らしさ」を重視し、録音環境や人と人のエネルギーの交流が音に反映されるよう心がけたとのことです。
『Why is the Colour of the Sky?』は、人間らしさを取り戻すための作品とも言えます。技術の進歩によって完璧さが追求され、人間らしさが失われつつある現代に対し、このアルバムは人間の集合的な創造力の力を称賛し、それを失わないようにするというメッセージを込めています。