元black midi の Geordie Greep、ソロ・デビューアルバム『The New Sound』をリリース!
全てにおいてぶっ飛んだ、元black midi の Geordie Greep (ジョーディ・グリープ) がソロ・デビューアルバム『The New Sound』を Rough Trade Records から 10/4 リリース!本作『The New Sound』は、この時代に対する癒しとなるのでしょうか?ジョーディ・グリープに聞いてみましょう。
先行シングル「Holy, Holy」のMV公開!
音楽は、みんなと同じことを学ぶ以上に、もっと多くのことができる。それは、自分の望む何にでもなれる。今回の『The New Sound』を録音する際、初めて誰にも答える必要がなかった。バンド(black midi)にいると、”何でもできる” という感覚になるけど、同時にそのアプローチには制約もある。だから、時々違うことをするのは良いことだし、物事を手放すことが大切なんだ。
表題曲「The New Sound」のスタジオライブ映像公開!
ジョーディのソロデビューアルバムは、久しく聞かれていなかった高品質で多様なオルタナティブポップの楽しさを持っており、ばかげているのに素晴らしいという絶妙なバランスを保っている。このアルバムが生まれた経緯は驚くべきもので、30人以上のセッションミュージシャンが2つの大陸で参加している。グリープはこう語る。
トラックの半分はブラジルで地元のミュージシャンたちと、ほぼ即興で行われたんだ。彼らは僕の作品を聞いたことがなかったけど、デモに興味を持ってくれた。録音は1日、もしくは2日で終わった。
グリープの曲は、フランク・ザッパやフランク・シナトラ、さらにはスコット・ウォーカーを彷彿とさせるもので、ジャズファンクのタイトル曲はテレビシリーズのサウンドトラックやブロードウェイのミュージカルのオープニング音楽にもなりそうだ。金管楽器、ワウペダル、ベース、複雑なリズムが渦巻き、期待感と興奮が生まれる。
続いて、アルバムに登場するキャラクターたちは、独特なファンタジーや状況に直面し、最後には失敗してしまう。
このアルバムのテーマは「絶望」だ。自分が全てをコントロールしていると思い込んでいる人間の話だが、実際にはそうではない。
収録曲「Blues」のライブ映像を公開!
収録曲「Holy, Holy」のスタジオライブ映像が公開!
グリープはカニバリズム、茹でられる人間、ヤギを出産する女性などのイメージを描き出している。ストリートライフがアルバム全体に漂い、カフェ、バー、賃貸部屋、キャバレー、奇妙な博物館が舞台となり、様々な登場人物が登場する。ナイトクラブの空想的な関係を描いたシングル「Holy Holy」では、2000年代のインディー・コードと勇敢なラテン・ビッグバンドのアレンジが響きわたる。
次に何をするのか?
次はキース・ジャレットみたいに、別の場所で別のセッションミュージシャンと一緒に作業し、同じことは二度とできないということに力を入れたい。
ジョーディ・グリープの下では、何も “同じ” にはならないだろう。