NYのエクスペリメンタル・バンド Oneida、ニューアルバム『Expensive Air』をリリース!
Photo by Landon Nordeman
NYのエクスペリメンタル・バンド Oneida、ニューアルバム『Expensive Air』を Joyful Noise Recordings から 7/19 リリース!先行シングル「Here It Comes」のミュージックビデオを公開。Oneida の哲学では曲は、それがそうでなくなるまで、その限界を超えて、よりハードに、より速く、より不協和音になるまで、曲である。Oneida の17枚目のフル・アルバム『Expensive Air』に収録された楽曲は、すべてタイトな構成のメロディック・ロック・ソングとしてスタートした。
先行シングル「Here It Comes」のMV公開!
ボビー・マタドールは、本拠地ボストンからこれらの曲の構成をスケッチし、Oneida のニューヨークのメンバーにデモを送った。メンバーは、キッド・ミリオンズ、ハノイ・ジェーン、シャヒン・モティア、バリー・ロンドン。キッド・ミリオンズは次のように語る。
ボビー抜きでニューヨークで曲を作っていたんだ。最初はリフから始めて、シャヒンとジェーンがワイルドでチューニングの狂ったリリックを加えるんだ。とても完璧だった。
Oneida は長い間、ニューヨークのパンク、サイケ、ロック界とアート/エクスペリメンタル界のグレーゾーンの境界をまたぎ、硬質なロッククラブやグッゲンハイム、MoMA PS1、ICA London、MassMOCA、ノックスヴィル美術館などの高尚な文化施設で演奏してきた。バンドは、Mike Watt、Flaming Lips、Portishead、Boredoms、Yo La Tengo、Dead C、Godspeed You! Black Emperor、その他多くのミュージシャンとステージ上でコラボレートし、即興的なライブ・パフォーマンスを繰り広げてきた。
収録曲「La Plage」のMV公開!
Oneida のメンバーは、他にも様々な音楽プロジェクトをこなしている。ドラマーのキッド・ミリオンズは、Spiritualized、Royal Trux、Boredoms でプレイし、ソロ名義や Man Forever. として作品を発表している。シャヒン・モティアはノイズ・パンクの Ex Models を結成し、現在は Knyfe Hits で活動している。キッドとファット・ボビーは People of the North として活動し、楽曲を発表している。ボビーの外部プロジェクトである New Pope と Nurse & Soldier はそれぞれ2023年に新作を発表している。
Oneida の前作『Success』は4年間の活動休止を経てリリースされ、キャッチーで親しみやすく、ポップな楽曲の数々でバンドの蓄積された創造的エネルギーを解き放った。Expensive Air』に至るまで、曲の構成は重要であり続けたが、Oneida のプロセスの一部であった本能的で即興的なインタープレイも重要であった。バンドは2年間一緒にライブを行い、攻撃を研ぎ澄まし、曲をよりハードに、より速く、よりワイルドに押し進めた。
収録曲「Reason to Hide」のMV公開!
Oneida は『Expensive Air』のレコーディングを、2023年中に3回のセッションを行い、数曲の準備ができると、クイーンズのウッドヘヴンにあるコリン・マーストンのスタジオ、Menegroth The Thousand Caves に集まった。マーストンとバンドは2024年2月にメネグロスでアルバムのミックスを行った。
新しいアルバムは、Oneida が『Success』で達成したことをさらに発展させたものだが、同時にそれを超えて、抗いがたい曲の構造を構築し、それをサイケデリックに吹き飛ばすものでもある。このアルバムは、『Success』と対になる、よりダークで、よりルーズで、よりラウドな作品だと自分では思っている。
『Expensive Air』ストリーミング
両アルバムともジャンプから突進し、楕円と鈍感、憧れと自嘲が混在している。しかし、『Success』は、氷雨の中を無造作に走り抜ける車の中で笑っているようなもので、『Expensive Air』は、車が溝や木に突っ込んでスピンするときに自分自身を笑うようなものだ。同じ旅だが、少し骨に近い。