Naima Bock、レナード・コーエンのカバー曲「So Long, Marianne」をリリース!
元Goat Girl のメンバーとしても知られるロンドンのシンガーソングライター Naima Bock (ナイマ・ボック)、レナード・コーエンのカバー曲「So Long, Marianne」をリリース!Naima Bock はこのカバーについて次のように語る。
レナード・コーエンの「So Long Marianne」を知ったのは、10代の若かりし頃、ロンドンのニュークロスにあるフォーダム公園を散歩していた時だった。マリアンヌという女性を偲ぶベンチのプレートに刻まれた『To laugh and cry and cry and laugh about it all again』を見たんだ (このベンチは残念ながら今はない)。この歌詞を見たとき、私は深く感動し、少し泣いたのを覚えている。誰かが亡くなったという状況の中でのこの言葉はとても深く、(私にとって)人生のすべてとその絶え間ない潮流を包括していた。もちろん、私はその後家に帰ってコーエン氏の曲を聴きまくったし、その後も何年も聴き続けた。
私たち (私とバンド) は、2022年のツアー中にこの曲をカバーとして演奏していたが、Ali Chant と一緒に参加したとき、この曲のライブ・バージョンをレコーディングすることに決めた。レナード・コーエンのカヴァーをレコーディングするときはいつも緊張した。このレコーディングにまつわる私の気持ちは少々複雑で、バンドのサウンドの良さは認識できたものの、自分のヴォーカルが好きになれなかった。でも、後半のコーラスでバッキング・ヴォーカルが入るのを聴いて、自分の中の何かが動き出し、自分たちがやったことに惚れ込んだんだ。
私はいつも一緒に演奏するミュージシャンに支えられていると感じてきた。このレコーディングで彼らの声を聴いたとき、私はいつも (多くのシンガーと同じように) 痛感してきた自分の声の不完全さ、芸術の不完全さ、自分自身の不完全さを受け入れ、愛することを思い出させてくれた。もし私が不完全なものを世に出したくないのだとしたら、人々が消費するもの、つまり完璧さだけに関して、私は道徳的にどのような立場にいるのだろうかと考えた。これは、芸術表現だけでなく、外見やキャリアなど、多くの人にとっての現実だ。これは非現実的であるだけでなく、私たちの心や魂にとって有害である。私たちは決して完璧にはなれないし、もし私たちが消費するものすべてがそうだと感じるなら、私たちはそれ以下でなければならない。これは私が支持するゲームではない。だからここにあるのは、私が愛情を込めて作った「So long, Marianne」の不完全バージョンだ。レナード・コーエンを (向こうから) 紹介してくれたマリアンヌに敬意を表して、歌詞も「Violet park」から「Fordham park」に変えた。