韓国ソウル注目マスロック・バンド Dabda (다브다)、新作EP『Yonder』をリリース!
韓国ソウルの “ドリーミーなサウンドにリリシズムを織り交ぜたパステルサイケデリック” を表現する4人組ポストロック/マスロック・バンド Dabda (다브다) が新作EP『Yonder』をリリース!ニューシングル「One, World, Wound」のミュージックビデオを公開しました。Dabda は、詩的な歌詞と、サウンドを自在に拡張・変化させるユニークなプレイスタイルで、夢の中を散歩するような音楽表現を得意とする。新作EPについてバンドは次のように語っている。
リードシングル「Flower Tail」のMV公開!
最新EP『Yonder』では、自然そのものの憧れや願いを表現しようとした。タイ旅行で感じた自然の力は強烈な体験だった。普段私たちが癒されているバカンス地の作られた自然と、野生の自然とのギャップが面白かった。曲の制作時には、季節に応じた空気の変化をとらえようと努めましたが、それぞれの曲に込められた自然の様々な気質が、聴く人を慰め、解放してくれることを願っています。
インスト曲「Playing with Fire」には、轟く火のような力としての自然が含まれている。演奏の最初に流れるイントロが、このアイディアの出発点だった。「Flower Tail」は、南国の海を花舟で航海し、水平線を旅する物語。同時にこの曲は、船出をしてどこかへ旅立つ者たちのことを歌っている。タイ南部では、尾の長い木造船の船首をさまざまな形の花で飾るが、これは海に旅立つ漁師の幸福を願うものだという。
3曲目の「Origin」には、切実な祈りと希望の重さの情けなさが込められている。4曲目「Cloud City」は、溢れるラブソングと不穏なノイズが入り混じった街のイメージ。最後のトラック「One, World, Wound」は、鼻歌によるメロディーから始まる。EPを締めくくるこの曲には、それぞれの傷に与えられる慰めが込められている。
『Yonder』ストリーミング
傷を抱えて生きている私たち自身が、誰かのもうひとつの傷になることもある。私たちのすることにはすべて等しい価値があり、一番大切なのは立ち上がって何かをすること。何もかもが無意味だと感じ、葛藤するたびに、この曲を聴きに戻ってきてほしい。
Dabda は2021年に1stアルバム『But, All The Shining Things Are』の日本盤をリリースしており、ボーナストラックには toe の柏倉隆史が参加している。
I’m LIVE に出演したフルライブ映像が公開!
Dabda の新しいEP『Yonder』のダイナミックでエネルギッシュなサウンドに圧倒された。勉強不足な筆者は、韓国インディーと言えば、Say Sue Me、Parannoul、Summer Soul あたりが直ぐに思い付くのだが、この Dabda も既に世界に通用しそうなバンド独自のサウンドを見出している。韓国のエンタメが世界を席巻して久しいが、韓国の音楽シーン全体がレベルアップしているのだろうか。Dabda の新しいEP『Yonder』を聞いていると、台湾のポストロック・バンド Elephant Gym、日本の tricot、韓国の Dabda の3マン公演が見てみたくなります。