The xx の Oliver Sim、ソロ・デビューアルバム『Hideous Bastard』を 9/9 リリース!

2022.03.11

Oliver Sim

Photo by Casper Sejersen

The xx のソングライター、ベーシスト、ヴォーカリストとして知られる Oliver Sim (オリヴァー・シム) がソロ・デビューアルバム『Hideous Bastard』を 9/9 リリース!先行シングル「Romance With A Memory」のミュージックビデオを公開しました。この楽曲はジェイミー・エックス・エックスがプロデュースを担当し、チャリティー・カセ、ホソ・テラ・トーマ、ジーナ・マーヴィンといったアーティストやドラァグ・パフォーマーが出演するリリックビデオと共に公開された。

「Romance with a Memory」を皆に聴いてもらえて嬉しいよ。ワクワクした興奮と、恍惚感、そしてカフェインの取り過ぎで有頂天になっているよ!恐ろしいことに、これは僕が初めて自分の名前でリリースする曲なんだ!だから、皆がこの曲を楽しんでくれたら本当に嬉しいよ。プロデュースは僕の親愛なる兄弟、ジェイミー・エックス・エックス。ちなみに、ロミーとジェイミーとは今でもラブラブで超ハッピーな関係を続けているよ。
– オリヴァー・シム

収録曲「Hideous」のMV公開!

この曲のMV公開と共にオリヴァーは以下のメッセージを寄せています。

アルバム制作の初期に、私が恐怖と恥についてたくさん書いていることが明らかになりました。そうすると、暗い、”災い転じて福となす” 的なアルバムのように聞こえるかもしれませんね。しかし、私は近年、こうした感情に対する最良の解毒剤は、それらを表面化させ、それに光を当てることだと固く信じています。プライドや祝福も私にとってかけがえのないツールですが、それだけではうまくいかないこともありました。私は、恥や恐れといった感情から解放されるために曲を書いたわけではありませんので、多くの音楽は喜びに満ちています。テーマによっては、ユーモアやお祝いの言葉もあります。なぜなら、このことについて書くことは、私にとっての恥のイメージとは全く逆のものだったからです。

アルバムを書き始めて3分の2が経った頃、このアルバムがどんなものなのか、いいアイデアが浮かんできました。私が最も恐れと恥を感じていることの一つを、ずっと考えていたことに気づきました。HIVであることです。私は17歳のときから自分のステータスと一緒に生きてきて、その年齢から大人になるまで、自分自身に対してどう感じてきたか、他の人が私に対してどう感じていると想定してきたかが、このステータスに関係しています。

だから、かなり衝動的に「Hideous」という曲でそのことを書き、世の中にリリースして終わりにしようと思ったんだ。その曲を母に聴かせたところ、母は私を守ってくれる賢い母親だった。彼女は、私がこれまで受けた中で最高のアドバイスをくれました。彼女は、まず私の人生の人々と会話をすることに時間を費やすことを提案しました。まだ話していない人、あるいは話したことはあるけれど、それ以上話したくない人たちです。「Hideous」を書き始めてからこの2年間、そのような会話をしてきました。最初は難しく、不快でしたが、ずっと自由に感じることができ、自分自身と自分の人生に関わる人々との関係をより強固なものにしてきました。

その中でも、ジミー・サマーヴィル (スコットランドのシンガーソングライター) との関係は特別なものでした。「Hideous」では、曲の中に守護天使を登場させ、私が聞くべき言葉を歌ってほしいと思っていました。ジミーは何十年もの間、HIVとAIDSに関するパワフルな声を発してきただけでなく、文字通り天使のような声をしています。私は完全なファンボーイとして彼にコンタクトを取りましたが、今では本当の親友だと思っています。彼は、自分を大義のための殉教者として見るのではなく、自分自身のために歌を作るよう励ましてくれました。彼は、グラマーという言葉はスコットランドの言葉だと教えてくれたし、何よりも自分自身を真剣に捉えすぎてはいけないと気づかせてくれた。

“私は醜いのか?” もはや、外に向かっての質問ではなく、自分自身への反撃のように感じています。まだ怖い気もしますが、この音楽を皆さんと共有できることに興奮していますし、楽しんでいただければ幸いです。

愛をこめて、Oliver xx

収録曲「GMT」のMV公開!

アルバム制作の初期段階にできたという「GMT」についてオリヴァーはこう語る。

イギリスの冬から逃れるために、私はジェイミーを追いかけてオーストラリアに行った。私たちはシドニーで仕事をする傍ら、バイロンベイまでドライブして、あまり人のいないビーチを訪れたりした。その間は、ザ・ビーチ・ボーイズとブライアン・ウィルソンをたくさん聴いていたよ。そこで最初に作られたのが、ブライアン・ウィルソンの『Smile』をサンプリングした「GMT」だった。この曲は、何千マイルも離れた、異なるタイムゾーンにある故郷にいる、愛する人を恋い焦がれているという歌。そして故郷であるロンドンへのラブレターでもあるんだよ。

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