NYの男女デュオ Purr、デビューアルバム『Like New』を 2/21 リリース!

2020.02.18

Purr

Weyes Blood、Father John Misty、Whiteny、The Lemon Twigs などを手掛ける、Foxygen の Johnathan Rado プロデュース!ニューヨークの男女デュオ Purr がデビューアルバム『Like New』を ANTI- より 2/21 リリース!先行シングル「Hard To Realize」のミュージックビデオを公開。PURR は2017年に、生まれも育ちもNYCのソングライティング・パートナー、Eliza Barry Callahan と Jack Staffen のセカンド・プロジェクトとしてスタートした。大学の卒業間際に Callahan は視覚芸術とライティング、Staffen は政治学を専攻、Jack And Eliza という名前で、やわらかいトーンのサイケ・ポップをリリースしていた二人は、次に取り組みたいと思える音楽にシフトチェンジすることにした。

もし Jack と Eliza が将来有望な若いデュオのソングライティング能力を強調していたら、完璧に実現されたサウンドスケープの肥沃な土壌で、その作品は花開いていたことだろう。PURR は、過去を一瞥し、彼ら自身の未来に身を乗り出しながら、不朽のクラシックサウンドを築き上げている。Callahan のクラスメート Sam Glick(ベースを担当)がプロデュースした2つのホームレコーディングをあちこちに送付した彼らは、Terminal 5 で開催される Foxygen のオープニングにオファーされ、二度目のライヴショーを行うことになった。

収録曲「Avenue Bliss」のMV公開!

その夜、彼らは Foxygen のフロントマンでプロデューサーの Janathan Rado (Weyes Blood、Father John Misty、Whiteny、The Lemon Twigs で知られる) と出会う。Rado は彼らのことがすっかり気に入り、数ヶ月後、デビューアルバム『Like New』を、イースト・ロサンゼルにある Rado のスタジオでプロデュースした。Callahan と Staffen は「このアルバムを構成する曲を書いたのは、人生の過渡期で、とりわけ不安定な頃だった。流れが変わったのは20代の前半。

古いやり方にこだわろうとしながらも、新しい手法が定着した。それぞれの曲にはそれぞれの物語がある。けれどそのすべてを集合体として書いたとき、私たちは私たちが愛する人々への依存と独立をとりあげ、己の期待に応えること を受け入れようとしていた。恋愛関係や友情の避けられない変化、様々な局面、人生のわけのわからないある時期を……そしてもちろんこの世界を、私たちは耐え、(ときには)受け入れていた。その糸が、自然と曲に引き込まれた」。『Like New』は、マンハッタンのダウンタウンにあるバンドの地下スタジオで書かれている。そこは収納スペースを再利用した場所で、Callahan が幼い頃 一時期暮らした建物のレストランの地下室だ。

アルバムのタイトルについて二人はこう記している。「『Like New』は曲のタイトルだけれど、このアルバムには登場しない。今回の作業で最後に書いた曲で、アルバムのタイトルにふさわしいと思った 理由は、真実とちょっとした冗談が同時に存在していて、それがしっくりくると感じたから。私たちが好きなのは、自分自身ではないように思える、っていうフレーズ自体が自己認識という正直さであり 面白さ。パフォーマンスはもう行っている。要するに、何か新しいもの(like new)があり、同時にその輝きの下で別のことが起こっているのなら、そこには命があったわけで、つまり伝えるべきことがあるってことだ

NYC に深く根ざしたバンドであるからこそ、アルバムにははっきりと西海岸の雰囲気が感じられる。それは太陽の暖かい輝きであり、緩やかにうねる風の音であり、時折漂う闇の存在だ。アルバムのオープナー「Hard to Realize」の作業中、彼らは湧き上がるコーラスの中に、チューブラーベルの音が聴こえてしようがなかったという。彼らは近くのドラムショップで1セット借りたが、それは実は 1933 年の『King Kong』のサントラで使用されたそのベルだったことが配送時に判明した。そんなハリウッドの精霊が駆け巡る『Like New』の中を、Callahan と Staffen の声が編むように進み、ときには不気味なほど一人の人間の声のように響く。

『Like New』は過渡的なアルバムで、古いパターンや過去の人間関係を捨てて、次に訪れるもののためにスペースを開けた楽曲に溢れている。黄金の輝きの背後に潜む星明かりのようなピアノで 表現した変化の物語「Giant Night」(アン・ウォールドマンの 1970 年の詩集が由来)の内容について、Staffen と Callahan は次のようにコメントしている。「日々の生活パターンが変わることを望んではいないながらも、相手との関係の自然な終わりを認識する気持ちの揺れ動き。私たちはひどく単純な感傷を反復し、思案していた。とても近い存在だった相手がもういなくて、その人物と過ごしていた時間が空っぽになり、何をすればいいのか知るすべがなくて」そんな喪失感は、最終的には再生へとたどり着く。若者たちの世界の外側に広がる退屈な現実を見下ろしていると、逆に閉所恐怖症が感じられる。PURR は「Hard to Realize」の中で “wall of stars(星をちりばめた壁)” を歌っているが、それについて Callahan は言う。

「この広々とした空間を見上げながらも、それを突破するのは難しいし不可能だと感じる気持ち」、と言いながら も、彼らは突破している。『Like New』は二人の若いソングライターの手による魅力的な宣誓書だ。彼らは絶え間なく自分自身を見失い、また発見し続けながら、すでに押し固めた道を手放し、スリリングな未知の世界に飛び込んでいる。バンドは5人編成でパフォーマンスを行っており、メンバーはベースの Sam Glick、ドラムスの Max Freedberg、キーボードの Maurice Marion。

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