Stephen Malkmus がエレクトロニックなソロ新作『Groove Denied』をリリース!
「俺はピート・シェリーの『Homosapien』とかヒューマン・リーグ、1982年頃のDIYシンセミュージックのようなものについて考えていたんだ」
- スティーヴン・マルクマス
ペイヴメントでの活躍でも知られる Stephen Malkmus (スティーヴン・マルクマス) が18年ぶりのソロ・ニューアルバム『Groove Denied』を Matador から 3/15 リリース!先行シングル「Viktor Borgia」のミュージックビデオを公開しました。本作は Stephen Malkmus & The Jicks 名義ではなく、The Jicks 抜きの初ソロ・アルバム。Stephen Malkmus 自身がシンセ、キーボード、ドラムマシンなどをこなしており、昨年亡くなった BUZZCOCKS のフロントマン Pete Shelley の作品『Homosapien』など、1982年頃のDIYシンセサイザー音楽にヒントを得ているようだ。
収録曲「Rushing the Acid Frat」のMV公開!
過去の音楽の単なる焼き直しではなく、これまでの歴史を守りつつ、自分たちのアイデンティティーを保ち、常に楽しみながら制作を続けてきた Stephen Malkmus。昨年発売された Stephen Malkmus & The Jicks のアルバム『Sparkle Hard』はPitchfork、Rolling Stone、SPIN などの多数のメディアでアルバム・オブ・ザ・イヤーを獲得している。
噂は本当だった。Stephen Malkmus が多くの人々に語っている “受け入れられなかった” エレクトロニック・アルバムが、〈Matador Records〉から3月15日に遂にリリースされる。最新アルバム『Groove Denied』は、完全なEDMやヒップホップのボーカルとエレクトロニック・ビーツが組み合わさったヒプトロニカではない。実際にこのアルバムに純粋なインストゥルメンタル曲は収録されていない。全曲が、巧妙にゆがんだメロディーと直球ではない歌詞をマルクマスが繋ぎ合わせた厳密な “歌” なのだ。『Groove Denied』はスティーヴンが彼らしい音楽のやり方からひと休みした結果、つまり自身を居心地の良いルーティンワークから切り離したことから生まれた。マルクマスは先のビデオ・インタビューで、「自分が干渉してはいけないものに干渉するって面白い」と語っている。
収録曲「Come Get Me」のリリックビデオを公開!
スティーヴンの新たな“グルーヴ”は、本日公開されたニューシングル「Viktor Borgia」とスティーヴンが1人でダンスクラブにいる様子を映した同シングルのミュージック・ビデオから味わうことができるはずだ。「Viktor Borgia」のタイトルは、コメディアンかつピアニストのヴィクター・ボーグと15〜16世紀にイタリアで繁栄した冷酷なスペイン系貴族のボルジア家を言葉遊びで繋ぎ合わせたもの。その風格あるメロディーと、もはや英国なまりの英語のボーカルから、初期の英シンセポップバンドのヒューマン・リーグやさらにカナダのメン・ウィズアウト・ハッツを連想させる。スティーヴンは「そう、俺はピート・シェリーの『Homosapien』とかヒューマン・リーグ、1982年頃のDIYシンセミュージックのようなものについて考えていたんだ」また、「80年代のニュー・ウェイヴ・シーンで、どうして18カ所以上の郊外のダンスクラブが、この全ての天才らが出会った場所すなわち“聖地”だったのか、についても考えていたんだ」と話す。