Perfume Genius (パフューム・ジーニアス) ことマイク・ハドレアスが、4枚目のアルバム『No Shape』のリリースを発表し、第1弾シングル「Slip Away」のミュージック・ビデオを公開した。「Queen」のスマッシュ・ヒットも記憶に新しい2014年の前作『Too Bright』で、類稀なる才能と唯一無二のサウンドを確立したことを証明したパフューム・ジーニアス。そこからさらなる進化を遂げ完成させた本作『No Shape』は、プロデューサーにアラバマ・シェイクスやスカイ・フェレイラも手掛け、エリック・クラプトン、ノラ・ジョーンズをも魅了する天才ブレイク・ミルズを迎え、ミキシングはグラミー賞受賞経験もあるショーン・エヴェレットが担当。レコーディングはロサンゼルスにて行われた。
「Die 4 You」のMVが公開!
教会音楽やラブソング、R&B、アートポップ、クラウトロックといったサウンドに、彼独自の個性を混ぜ合わせた壮大な楽曲群は、批評家に賞賛されるアンダーグラウンドの英雄から、トップレベルのポップソングの創り手へと変貌を遂げたマイク・ハドレアスの姿を映している。公開されたリード・シングル「Slip Away」は、大胆で洗練されたサウンドと、力強い詞、そして聴き手を引き込む生気に満ち溢れている。同時に公開されたミュージック・ビデオは、ビョークとのコラボレーションで知られるアンドリュー・トーマス・ホワンが監督を務め、パフューム・ジーニアス本人も登場する。
「Wreath」のMVを公開!
僕は家賃を払っているし、健全であろうと思ってる。でも今僕を悩ませる色々なものごとは、前よりわかりやすくないし、いっそうややこしくなっている。今回の楽曲でそういうことを解決できたとは思っていないよ。でも解決できなかったという事実に、どこか解放されたようなところはある。小さな断片をいくつも分析して、自分の不安を拡大して見つめ、蓋をしたはずの不都合に踏み込んでいって、そこに存在する厄介なドラマを、あざ笑ったり探求したりしてる。僕は絶対に向こう側には行けないだろうけど、挑戦することは活力になるし、なんだかんだ言っても有益なことだと期待しているんだ。多くの曲で描いているのは、幸せになろうとすることについてだ。たとえ僕が自分のためにどんなたわごとを生み出したとしても、あらゆるものごとやあらゆる人間がいかにひどいものであったとしても、それをものともせずに。
– Perfume Genius
神があらゆるところに存在していて、平等であるということについて歌った曲や、信じることの魔力について歌った曲がある。プリンスの『ブラック・アルバム』がそうであるように、これは教会音楽だ――そしてあまりにもいかがわしい。そして、ケイト・ブッシュの『The Dreaming』がそうであるように、女性的なアートポップで――そしてあまりにも恐ろしい。
– Choire Sicha(音楽ライター)
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