エリオット・スミス直系の繊細な唄心に、ヨ・ラ・テンゴの浮遊感、ティーンエイジ・ファンクラブのグッドメロディ、マック・デマルコのモダン・サイケデリアが融合したかのごときその音世界 … 絶賛の前作『Arranged Waves』から2年、オリンピアのシンガーソングライター Stephen Steinbrink 更にエヴァーグリーンに進化したニューアルバム『Anagrams』を 6/8 日本先行リリースが決定!収録曲「Absent Mind」の試聴が開始。
まるで淡い白日夢の中で眺めた故郷の風景を音像化したかような前作『Arranged Waves』(14年) がインディ・ポップ・ファンから大絶賛を浴びた。米オリンピアの男性シンガー・ソングライター/マルチ・プレイヤー = スティーヴン・スタインブリンク。待望のニューアルバムとなるこの『Anagrams』で彼は、エリオット・スミスを想起せずにはいられないエンジェリックなハイトーン・ヴォーカル、美しく切ないメロディ、独特の浮遊感を生む絶妙に “ねじれた” サウンドメイクという持ち味はそのままに、自身の楽曲をますます純度の高いポップ・ミュージックへと磨き上げてみせた。
収録曲「Building Machines」の試聴が開始!
“これぞスタインブリンク流美メロポップ” というべき冒頭「Absent Mind」に始まり、不思議なサウンドメイクに酔うM2「Building Machines」、ディストーション・ギターが鳴り響くM3「Flying On The Ground」など、前作路線の楽曲が素晴らしいのはもちろんだがながら、今作ではアコースティック・ギターやピアノの響きをより前面に出した楽曲が増えたことによって歌声の存在感とメロディの素晴らしさがますます際立っている。終盤のフォーキー・ソングの畳み掛けを経てラストの「Next New Sun」に辿り着いた時、そこに広がる景色のあまりの美しさにあなたの頬は静かな涙で濡れているに違いない。USインディの枠を超え、普遍的な魅力を湛えたシンガー・ソングライターとしての階段をまたひとつ上ったといえる会心の作品。(Photo by Hannah Klein)