Brian Eno (ブライアン・イーノ) グラミー賞ノミネート作『LUX』以来の最新作から20分を超えるタイトル曲「The Ship」を公開!

2016.03.31

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ブライアン・イーノが、グラミー賞にもノミネートされた2012年作品『LUX』以来となるソロ・アルバム『The Ship』から、初出し音源となるタイトル曲「The Ship」を公開した。

21分を超えるこの楽曲は、アルバムのオープニングを飾るだけでなく、近年で最もメッセージ性が強い本作のテーマの中心に位置付けられる重要曲。繰り返し同じメロディーで展開していくイーノのヴォーカルを基盤に、遠くに聞こえる断片的な話し言葉や、イーノらしい電子音が、形容し難い不穏な雰囲気を生み出している。

この楽曲は、もともとストックホルムで行ったマルチ・チャンネル・サウンド・インスタレーション用にアンビエント曲として作られていた。だが制作中に、自分自身が、本楽曲のルート音である低いCコードで歌えることを発見した。年を取って得るものも、少しはあるということだ。その時点から、この曲は、他とは異なる種類の「歌」へと変貌していった。ヴォーカルが、あらゆるリズムの枠組みから解き放たれ自由に漂う、これまで私が作ったことのないタイプの曲となった。- ブライアン・イーノ

イーノのベリー・ベストであると同時に、過去の偉大な傑作たちのどれとも似つかない本作『The Ship』。唯一無二のキャリアにおいて、また異なるサイクルの始まりを告げるこの意欲作の中で、美しい歌、ミニマルなアンビエント、フィジカルなエレクトロニクス、すべてを知り尽くした書き手が綴る物語、そして技術面での新機軸といった数々の要素を、イーノはひとつの映画的な組曲へとまとめあげている。

ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカバー曲「Fickle Sun (iii) I’m Set Free」の試聴が開始!

音楽的な面においては、リズムの構造やコード進行といった一般的な基盤に依存することのない、だからこそ声がそれぞれの空間と時間の中に存在できる、それこそ普通の風景の中で起きる出来事のように存在している、そういう歌を集めたレコードを作りたいと思ったんだ。自由でオープンな空間の中に、音の事象を配置したかった。このアルバムは空白を挟んで綴じ込まれた物語の連続なんだ。そのいくつかは私も知っているし、またいくつかはこうして今、物語を作り上げながら私自身が発見しつつあるストーリーでもあるんだよ。- ブライアン・イーノ

ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド「I’m Set Free」のカバー曲も収録されたブライアン・イーノ最新アルバム『The Ship』は、4月27日(水)に日本先行リリース。ボーナストラック「Away」が追加収録される国内盤CDは、SHM-CDを採用し、ブライアン・イーノによるアートプリント4枚が封入された特殊パッケージ仕様の初回生産限定コレクターズ・エディションと、紙ジャケット仕様の通常盤の2フォーマットとなり、いずれもブックレットと解説書が封入される。

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