世界をリードするアイデア&イノヴェイションマガジン『WIRED(ワイアード)』と BEAT RECORDS のコラボによるコンピレーションが実現!
ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの初CD化音源収録!ジャンルやコンテキストを問わず音楽の「新しい聴きかた」を提案する革新的コンピレーションが登場!世界をリードするアイデア&イノヴェイションマガジン『WIRED(ワイアード)』と BEAT RECORDS のコラボによるコンピレーションが実現!
Oneohtrix Point Never、Nico Muhly、Arca、 Claude Speeed、Octave Minds、Nosaj Thing、Nadia Sirota etc… 「聴く技法」をテーマに、ジャズ、現代音楽、アンビエント、エレクトロニカ、ミニマルなど、21世紀の音楽シーンをリードする14組のアーティスト15曲を収録。ジャンルを越えて、もっと自由な「未来の聴き方」を提案する革新的コンピレーションアルバムの登場!
「聴きかた」のイノヴェイション
ビョークはかつて「Modern Minimalists」をテーマにしたBBCのテレビ番組においてこんなことを語った。「わたしの見るところ、20世紀の後半、音楽は、『構想』(Plot)や『構造』(Structure)といったものから離れ、まったく逆の方向、つまり『テキスチャー』(Texture)へと向かっていったのです」。
21世紀になって、音楽は、よりいっそう彼女が語った方向へと向かっているように聴こえる。音楽を聴くことは、ジャンルや文化的なコンテキストを超えて音そのものの「響き=Texture」に耳をそばだてるような、そんな行為になっている。しかし、ぼくらの耳は、果たして、音楽が「構造」や「構想」から自由になっているのと同じように、自由になっているのかと言えば、どうも心許ない。
現代エレクトロニカの鬼才Oneohtrix Point Neverは、未来の音楽のありようを、WIRED.jpのインタビューでこんなふうに語ってくれている。「音楽は、彫刻や文学により近づいていく。有用性から離れ、自律して存在するものになっていく」。新しい音楽にあわせるかたちで、ぼくらの「耳」の感受性もまたアップデートされねばならない。例えば、音楽を空間のなかに置いて、まるでアートピースを楽しむように、それを「聴く」ことはできないだろうか。音楽自体を、自律した何かとして日常のなかに置き、そのなかに暮らすことはできないだろうか。
ビョークとOneohtrix Point Neverのふたりの言葉が、このコンピレーション企画の起点となっている。過去の分類上においては、「ジャズ」「現代音楽」「ミニマル」「エレクトロニカ」「アンビエント」として扱われてきた音楽を、テキスチャー、つまり音像や響きの親近性において収集し、シークエンスしてみたのが本盤だ。ただし、ここでの主題は、音楽そのものではなく、あくまでも「聴きかた」にある。音楽はかつてないほど自由になっている。では、ぼくらの耳はどうか? The Art of Listening=聴く技法」というタイトルには、そんな問いが含まれている。
ドイツの名門レーベル「ECM」のマンフレッド・アイヒャーは、フランスのある修道僧のこんな言葉を座右の銘としているという。「見たいと願うなら、聴け。聴くことこそヴィジョンへといたる道である」。音楽のイノヴェイションとは、「聴きかた」をイノヴェイトすることにほかならないのだ。
『WIRED』日本版編集長 若林恵
『THE ART OF LISTENING Vol.1』は、全15曲をダウンロードできるダウンロードコード+WIRED vol.14 “AoL”特装版+『WIRED』ロゴ入り特製CD-Rのamazon特別限定版と、デジタル配信(WAV音源全15曲)が11月25日に、CD+全曲フリーダウンロードコード+ダウンロード用CD-Rを美しくデザインされた紙ジャケットにパッケージした通常盤CDが、12月6日にリリースされる。アートワークには、レディオ・ヘッド、フォー・テット、トレヴァー・ジャクソン、フランツ・フェルディナンド、クラクソンズ、オウテカ、シミアン・モバイル・ディスコなど音楽関連のプロジェクトを多く手がけるジェイソン・エヴァンズの作品が使用されている。
http://wired.jp/special/the-art-of-listening/
http://the-art-of-listening.jp/
Tracklisting
01. Laurel Halo – Dr. Echt
02. Oneohtrix Point Never – Music For Steamed Rocks
03. Nico Muhly – Mothertongue: I. Archive
04. Claude Speeed – Tiger Woods
05. Tyondai Braxton – Opening Bell
06. James McVinnie – Beaming Music
07. Sigbjørn Apeland – Lite
08. Arca – Failed
09. Oneohtrix Point Never – Chrome Country
10. Jaga Jazzist – Touch of Evil (Cuckoo Mix)
11. Nosaj Thing – 5555
12. Jozef Dumoulin – Rapid Transportation
13. Nadia Sirota – From The Invisible To The Visible
14. Octave Minds – Projectionist
15. Amon Tobin – Bedtime Stories
Beat Records (2014-11-25)
Beat Records (2014-12-06)