SUB POP が送り出すイタリアの3人組 His Electro Blue Voice「ストゥージズ meets キリング・ジョーク」の異名を持つ注目のバンド 日本盤が 9/18 リリース!
SUB POP が送り出すイタリアの3人組 His Electro Blue Voice「ストゥージズ meets キリング・ジョーク」の異名を持つ注目のバンドの日本盤が 9/18 リリース!メンバーは、フランシスコ・マリアーニ(Vo, G)、アンドレア・ナポリ(Drs)、クラウディア・マニリ(B)。2007年にシングル制作・リリースし、その後もシングルのリリースを続けていた彼らに昨夏 Sub Pop から突然コンタクトがあり目出度く契約。本作制作に早速とりかかることになった。
バンド名の由来は、「”Blue” は悲しみや内省的な面を示していて、”Electro” は爆発や電流、ディストーション、泥、復讐を表している。そして “His Voice” はモリッシーのLPのラベルに “His Master’s Voice” って書かれていたことにインスパイアを受けているんだ」と話している。
『曲調は大きく分けて短時間でバーストしながら突っ走る「ラウド系」と5分以上の長時間でジワジワと反復を重ねてうねりを描き出す「サイケ系」のふたつ。具体的にはM-1, 3, 4が前者で、中でも1曲目の「Death Climb」はドゥーミーなイントロで始まり、そこから激情的なリズムと怒濤のギターノイズが雪崩れ込んでくる展開が強烈だ。同じく「Sea Bug」や「Tumor」もレーベルメイトのメッツやピスト・ジーンズと共振するヘヴィ・ロックを聴き手の顔面に叩きつけてくる。「サイケ系」に目を向けると、8分近い2曲目「Spit Dirt」では前半のハーシュなギターノイズと怒号の嵐が通り過ぎた後、クラウトロック的な反復ビートにスペーシーな電子音がじわじわと絡みつき、宇宙的な広がりを見せていく。「The Path」はドライヴ感溢れる豪快なロックンロールだが、曲終わりで老婆の囁きが聞こえてくるのは何かの映画からのサンプルなのだろうか? 最後を飾る「Red Earth」は押し殺した低音ヴォーカルと朦朧とした電子音でじっくりと展開していくゴシック・ホラー色の強いナンバー。』(佐藤一道 ライナーノーツより)
ピッチフォーク シングル評価
このイタリアのバンドは、80〜90年代には不遇だったジャンルほぼ全てに敬意を表している。それはインダストリアル・グラインドだったりポスト・ストゥージス的なギターサウンドだったり、ノーファイなシンセサウンドだったり。His Electro Blue Voice が誰かの影響の寄せ集めみたいなサウンドじゃなく、一本調子というよりはロックバンドのサウンドなように、とりわけこのアルバムはシューゲイザー的終始一貫した姿勢を保っている。
影響を受けたバンドには「”勝手にしやがれ” って感じのアティチュードで、ワイルドな演奏をして、最終的に凶暴なノイズへと辿り着くようなサイケな曲を演奏するバンドが好き」という彼らの影響を受けたバンドは、Nirvana, Sonic Youth, The Stooges, Warsaw, The Wipers, The Smiths, Christian Death, Flipper, Neu!, Big Black, The Velvet Underground。ジャケット写真には、タイルに放り投げられたスパゲティに、釘、そこにスプレーをしたジャケット写真。これはまさに、自身の音楽性をぶちこんだ彼らの音楽性を表したものが表現されている。
SUB POP / TRAFFIC (2013-09-18)